常置委員会|会議・委員会 プロジェクト研究事業

令和8年度プロジェクト研究費申請公募について


専門分科会代表者
認定分科会代表者 各位
日本歯科医学会
会 長 小林隆太郎

 平素は本学会会務運営に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、本学会では、例年同様に令和8年度事業計画において、「歯科医療への学術的根拠の提供」を重点的に取り組むべき事業と位置づけ、進歩発達を遂げた歯科医学、医術を歯科医療現場に迅速に導入することを目的に、標記プロジェクト研究事業を企画、実施いたします。
 プロジェクト研究事業は、学術的かつ高度な研究結果を診療報酬改定時の新技術保険導入のための一助とすることを主眼としております。歯科医療を変えるcutting-edge研究や新たな先進医療への導入に繋がる研究、基礎的研究の成果を臨床に応用するための橋渡しをするトランスレーショナルリサーチ等についても選考対象といたします。
 本事業の趣旨をご理解いただき、下記の研究テーマに基づく研究課題をご申請いただきますようお願い申し上げます。

テーマA:イノベーションロードマップ第Ⅱ期・ネクストステージに向けて2

 歯科医学会が2020年に発出した歯科イノベーションロードマップ2040は、発出から6年が経過した。これは、日本歯科医学会に所属する多くの学会の貴重なデータから作り上げられた目標である。2040 年でのアウトカムを見据えた目標に向かうマイルストーンを経時的に示している。そしてそれは、オープンイノベーションであるので、既存の学会のテリトリーに拘らない、学会を横断した共同研究があるべきと考えている。
そこで、今年度も昨年同様、このイノベーションロードマップ第Ⅱ期(2026〜2032)に向けて、このマイルスートンの見直しや各学会の垣根を超えた次のステージに相応しい研究を求めるものである。
 なお、研究テーマの趣旨を踏まえ、研究内容がイノベーションロードマップに準じていることを条件とする。

テーマB:BANIを乗り越える力!~歯科MCPの構築、AIバブルからAXへ~

 AIやDXの加速度的進化が1年単位から1日単位起きている。すでに、その用語も変化している。DXはすでに定着しているが、生成AIの爆速普及により、デジタル化の中でも特にAI化の優先順位が上がり、企業の競争力を左右する時代となっている。DXの一歩先を進めるうえでAIを位置づける概念として新しい言葉、「AX」(AIを前提としたDX)が使われ始めた。
 一方、生成AIと事業体内外のシステムとの連携を標準化するプロトコルが、既に開発され、オープンソースとして大手AI企業が続々と採用し始め、急速に普及が進んでいる。DX推進には、これらの共通のルールが必要であり、これの有無でその業界の発展度合いが決まると言っても過言ではない。
 医療界においても情報の在り方、持ち方、共有方法、伝達などにおいて、一定の方向性を示す必要である。一般業界では、OSPO(企業や組織でオープンソースソフトウェア(OSS: ソースコードである設計書を公開することで、誰でも利用・コピー・再配布できるソフトウェア)の安全かつ効果的な活用をマネジメントする専門組織)が注目されているが、歯科界のこれを担うのは、日本歯科医師会や日本歯科医学会であるべきである。
 そこで、プロジェクト研究Bは、「BANIを乗り越える力!~歯科MCPの構築、AIバブルからAXへ~」と題し、医療機関の連携、多職種を含む医療従事者の連携、患者との連携などの仕組みは無論の事、これを具現化できるシステムの研究を求めるものである。

テーマC:いい加減にしよう、これで最後にします研究

 これまで、このプロジェクト研究には、長年、多くの応募が提出された。「緊喫の課題」と謳いながら、長年提出されてきた類似の課題が散見される。緊喫の課題であれば、長年、ペンディングされていることになる。内容的には、検査法、診断プロセス、評価に関わることが多いが、本来であれば、これらは、医療の効率化、安全・安心の面からも非常に重要な事案である。
 そこで、プロジェクト研究Cは、「いい加減にしよう、これで最後にします研究」と題し、テーマ、分野を問わない、長年、継続的に提出されていたペンディングとなっている緊喫の課題を解決、終息させる、終息できる研究を求めるものである。

<研究期間>

令和8年8月1日より令和10年3月31日

<研究費用>

総額2,000万円以内(2テーマ・2年度分の合計額)

<締め切り>

令和8年6月30日(月)

<申請書および各種報告書様式等>

令和8年度プロジェクト研究費応募要領.pdf
令和8年度プロジェクト研究テーマ及び趣旨.pdf
プロジェクト研究費申請書様式.docx
日本歯科医学会COI自己申告書(英文または和文).docx
配偶者、一親等内の親族、または収入・財産を共有する者の申告書(英文または和文).docx

令和7年度

テーマA:
イノベーションロードマップ第Ⅱ期・ネクストステージに向けて

・天然歯の機能をもつ次世代バイオインプラントの実現に向けた統合的研究
【研究担当学会/研究代表者】
日本口腔インプラント学会/細川隆司(九州歯科大学歯学部)
・口腔機能低下症とオーラルフレイルの概念的・臨床的相違に関する多施設横断研究
【研究担当学会/研究代表者】
日本老年歯科医学会/池邉一典(大阪大学大学院歯学研究科)

テーマB:
次世代の仕掛け・医療シナジーを考える

・ePISA Ready:歯周炎症の“見える化”―PHR搭載に向けた実装前検証―
【研究担当学会/研究代表者】
日本歯周病学会/多部田康一(新潟大学大学院医歯学総合研究科)

テーマC:
歯科医療のドライブのために~フレームワークの検証と再構築

・審美情報のパラメータ化による歯科治療計画支援システムの開発
【研究担当学会/研究代表者】
日本歯科審美学会/小峰 太(日本大学歯学部)

過去の調査・研究活動

過去の調査・研究活動